「主様。これを」
下忍くノ一から贈りものをもらった。
「今日は、想いを伝える日と聞き及んでいます。
主様、私め達は主様に忠誠を誓っています。
男女の行事の日に、私めなどが主様に贈り物などおこがましい事とは存じています。
ですが、想いは本物でございます。
どうか、お納めください
私め達はココロもカラダも、主様に捧げています。
これからも宜しくお願いします、主様。
他にも何か、贈り物をご所望でしたら何なりとお申し付け下さい」
【礼をいう】
「ありがとうございます。
主様に喜んで頂き、嬉しく思います」
配下の下忍くノ一は優しく微笑んだ。
「……必要とあれば、なんなりとお申し付けください」
プルンとした魅惑的な唇から発せられる言葉には艶があった。