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・・・・・・・
ここはしゃちまる村。
通称まるそん。
めっちゃまるちゃん中心って感じです。
がんばった日の、よる
ある日の夜。
しゃちまる村は、しん…と静かでした。
「……ふぅ」
しゃちん君は、床にぺたんと座りました。
今日は、よいちょよいちょが多い日でした。
紙も、文字も、時間も、ぜんぶが少しずつ重たくて。
「つかれたお……」
そのとき。
「しゃちーん」
ぽてぽて。
まるちゃんが、マグカップを抱えてやってきました。
「まるちゃんやないの!!」
「はいだお。あったかいの」
「……ありがとうだお!」
しゃちん君が受け取ると、
湯気が、ふわぁ……ってのぼりました。
「今日も、よいちょしたのかお?」
「よいちょしたお」
「いっぱい?」
「……いっぱいだお」
まるちゃんは、何も言わずに
しゃちん君のとなりに、ぴとっと座りました。
ぴと。
ぴと。
「……あったかいお」
「それはねしゃちん」
まるちゃんは、ちょっと得意げに言いました。
「がんばった人のとなりは、
あったかくなるって決まってるんだお」
しゃちん君は、ちょっとだけ笑いました。
「まるちゃん……」
「なあに?」
「今日も、ひとりにならなくてよかったお」
まるちゃんは、ぎゅっと近づきました。
「(っ´ω`c)ひとりにしないお。
よいちょのあとは、ちゃんと一緒だお」
部屋の中は、
暖房の音と、
カップのぬくもりと、
ふたりの気配だけ。
外が寒くても、
今日はここが、いちばんあったかい場所でした。
「(っ`ω´c)ファイトン、シャチン!よいちょは、ちゃんと実を結ぶお。」