試文

「地獄に――堕ちろおおおぉぉ!!」 猛る魔剣士。 放つ神理は塵殺の魔大剣。 「滅びろおおぉぉぉ」 猛る討滅者。 放つ神理は討滅の蒼風。 交差する拳と剣。

あなたを癒したい。 が祈りし祈りの形だった。 君の世よ。 安らぎ給え。 癒され給え。 幸え給え。

――この日本を守るために立っている。 国敵討滅――その言葉だけで其の存在が理解できた。 目の前の存在は自分達を守る者ではない。 これは日本を守る存在なのだ。

紙一重、危機一髪。 されど値千金の勝利をつかみとる。 いま一歩で踏みとどまった。 賢明な日本人数十万の意思であり、その意思を支えた幾多の想いの結実。 悪しき変革を破壊する守りの風が吹いた。

「なにいいいいぃ!!」 朝、草薙悠弥はたいそうビビった。 会社が閉まってる! 「ばんなそかな!!」 草薙悠弥は出勤していた。 いつも風のように生きる草薙だが、 派遣で働く時もある。 そして今日も日本人 ...